「健康経営」に美味しいものでアプローチする。

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皆様は「健康経営」って聞いた事ありますか?
B/SやP/Lに代表される財務諸表が「健康」「健全」という意味ではなく、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することで、国が後押しをしています。
 
企業側も、労働人口の減少局面に入り、企業間の人材獲得競争は激しさを増しています。
就活生を対象にした「将来どのような企業に就職したいか」というアンケートの結果、「従業員の健康や働き方への配慮」と「福利厚生の充実」で全体の40%を超えたそうです。
ちなみに就活生の親御さんにも「どのような企業に就職させたいか」と質問しており、そこでも「従業員の健康や働き方への配慮」が一位になっています。
企業にとっては、モチベーション高く健康で働いてもらう→残業を減らしても高い生産性を確保、という理由と同時に雇用戦略上健康経営を推進していく事に経営的インセンティブがあります。
 
そうした社会的背景の中、弊社が、食を通じて健康経営推進の支援サービスを検討した時、注目したのは働く人、特に若い世代の朝食の喫食率の低さでした。
栄養のバランスの取れた朝食を毎日規則正しく喫食する事が、健康を維持し、活発に活動する上で重要である事はすでに指摘されています。しかし労働者の中で特に若い世代の男性は朝食をとる習慣が身についておらず30%近くは何も食べないかサプリ等で済ませているというデータもあります。
 
一方、先述の通り健康経営の推進により従業員により活き活きと職場で活躍してもらい生産性を高めつつ雇用の安定も図ろうとする企業の増加といった背景も踏まえ、健康経営を進めようと考える神戸市内の企業に対し、必要な栄養素を摂取できる朝食用スープを販売するサービスを考案し実現のため準備をすすめてきました。
 
サービスの特徴としては、習慣化を図るためには手軽でかつ魅力的な商品である必要があり、商品はクライアントのオフィスに設置された冷蔵庫にて保管し、電子レンジで簡単に温められる形状とします。
また、ここはイガクリらしく、地元神戸のレストランシェフと管理栄養士がレシピを開発、材料の野菜は主に兵庫県産・神戸産のものを使用する事で、喫食するだけで地元生産者や食文化を支えるといったソーシャライジングによる精神的な満足も得られるようなビジネスモデルにします。
 
すでにシェフによるスープレシピの制作は終わっており、現在は手作りでそれを作ってくれる工場にて、製造移管作業に入っています。
まだもう少し時間はかかりそうですが、こだわりと栄養がいっぱい詰まった、そんじょそこらにない美味しいスープが出来上がりそうでわくわくしています!
(このプロジェクトへの参加を快諾してくれた、素敵なシェフや栄養士さんとのエピソードはまた別の機会に)

 

※スープは5種予定(今後新たなシェフも参画、飽きが来ないように定期的にメニュー入れ替え予定)
 <一部をご紹介>
 ◇ブイヤベース風魚介のスープ 古代小麦ファッロを添えて
 ◇春の香り ~うすいえんどうのピュレのスープ~仔牛と鶏のブロード  etc
 
「そこまでこだわらなくても」「逆に価格安い方が良いのでは」と、色々な方から善意でアドバイスを頂戴しました。
私たちがこだわった理由は「食べたくなる朝食」にしたい、という思いからでした。
野菜嫌いの人に、「体に良いから」「すぐに食べれる環境(オフィスにある、とか)があるから」といって食べるようになる、とは私にはどうしても思えなかったのです。やはり「これは食べなくちゃ損!」と思わせるほどのクオリティやストーリーが食事にあるからこそ、人はその行動を変えていけるし、美味しい食べ物にはその力が備わっていると信じています。
 
コーヒー代わりに朝は飛び切り美味しいスープを飲む、というスタイルが神戸のオフィスに広がれば嬉しい。
その仕組みに食に携わる人はもちろんデザイナーなどクリエイティブな人たちもどんどん巻き込んでいき、私達らしい健康経営支援のサービスを企画し、どんどん企業さまに提案できたら楽しそう!
農家さんはじめ、ここ兵庫・神戸の地で美味しいものを作るため頑張っている一次産業に携わる方とも力を合わせていければ、そりゃ最高です!
 
 
「Farm to Office Kobe」
 
一次~三次まで、食の凄腕が集まって、おいしい朝食スープでオフィスを”キュン”とさせます。
 
 
※2019年4月中ごろローンチ予定
※2019年3月18日 「こうべ健康経営会議2019」に出展します。